大企業ともなるといろいろな社員が入ってきます。
社交的だったり、英語ができたり、
大学院の研究ですごい成果を出していたり、起業経験があったり、、、、
そんなすごい新入社員が会社に入ってきたら、ばりばりと仕事をこなしそうですが、
大半の新入社員は即戦力にはなりません。
大きな理由として
①今まで知っている分野ではない
②今までの常識とは違う
③人間関係の構築に時間がかかる
です。
①今まで知っている分野ではない
①はわかると思います。
だいたいの人は、大学や大学院での専門分野とは異なる場所に配属されたり、
たまたまよく知っている分野でも、研究以外の職種では新しいことがかなり多いです。
そして、企業の人事、総務、製造、設計、品質保証、それぞれの役職
などなど様々な聞き慣れない役職とその役割を理解するのに時間を要します。
②今までの常識とは違う
②は会社のルールに戸惑うと思います。
残業時間という概念があるので、
大学の研究室生活のように
昼ごはんを満喫するために遠いところに食べに行ったり、
仕事90分毎に休憩したり、といった自由な行動が極めてとりづらいです。
労働時間に制限があるので勝手に残業するのも難しいです。
また、勤怠のシステムや出張のルール、などなど細かいルールが格段に増えます。
また、事故防止のためにいちいち対策を打たないといけないので、
USB持ち込み禁止、写真撮影禁止、カッター使用の際は許可が必要などといった
面倒なルールも多いです。
普段している当たり前なことが出来ないと言った、
かなり厳しいルール違反となる場合があるので要注意です。
③人間関係の構築に時間がかかる
③が一番大きいです。
だいたい初めて会った人とうまくやる理系人間なんてそうそういません。
動物でも初めて対面したら緊張します。
これを新入社員は、まったく知らない人と何十人も仕事をするようになるので
初めは緊張で戸惑うことが多いです。
しかも、①と②で書いたように知らないことがたくさんあるので、
緊張した状態で新しいことを知らなければなりません。
新入社員も、新しい人たちの中で、
わからないことが多いという緊張の中で仕事をするので仕事を覚えるのに時間がかかります。
また、始めは新しいことが多いのでよくミスをするのですが、
性格的にミスを気にしたり、周りの目を気にしたりする人だとより緊張する状態になって
仕事を覚えるのが遅くなります。
よって、新入社員は、即戦力になれない環境にいます。
今の自分が本当の姿では無いと、大学院時代の自慢などを話すのは避け、
即戦力にはなれないことに焦らず、着々と良好な人間関係を構築することに励むのがよいでしょう。
大学での研究室での研究時代と
会社員時代を比較して解説した本を執筆しておりますので
ご参考までに読んでいただければ幸いです。
コメント