大学の研究室に入ったばかりの時、会社に入社したばかりの時は、
わからないことがたくさんあります。
わからないことが多いので勉強のために本を読むでしょう。
ただし、そのような知識吸収系の読書だけではなく、
もう1つの読書も必要になってきます。
それはモチベーションのアップや精神的疲れの回復です。
新しい組織に入った時、人や仕事や働く場所が大きく変わり、何もかも無知な状態です。
それでかなり大きなストレスが加わります。
まず、初対面だとかなりストレスがあります。
動物でも初めて顔を合わせた時は緊張状態になるので、ごく当たり前です。
環境も大きな要素で、いつもいる場所と違うという理由だけでストレスになります。
中学校や高校での席替え当初は慣れない感じがしたはずです。
また、仕事に関しては、すぐには覚えきれないほどの量があります。
わからないことが多いけど、初対面の人が多いから色々聞きにくいし、
タイミングによっては雑な答え方しか返ってこないことがあります。
そのため、新しい組織に入った時というのはかなり大きなストレスがかかっています。
そんなときに大切なのが読書です。
ある特定の本を読むと心がすっきりします。
しかもいつ、何回読んでも効果があります。
特にデール・カーネギーの「道は開ける」と「人を動かす」には何回も救われました。
新しい組織に入ったときも大きなストレスでしたが、
過去に母親が癌になった時は比較できないほどすごいストレスでした。
当時、私は学生だったのですが、
朝、家から学校に行こうとすると
いつもなら、玄関で行ってきますといってらっしゃいの挨拶をするのですが、
ある時は、行ってきますといっても返事がなかったです。
母親がリビングにいることは分かっていたので変だなと思い、
玄関で履いていた靴を脱いでリビングまで戻ると、
母親が小さくうずくまって泣いていました。
その様子を見て、今日、いったい自分は学校に行くのが正解なのだろうか?、
と悩んだのを覚えています。
もともと母親のメンタルは強くなかったので、
癌になったショックでしばらくいつも行う家事も行えなくなりました。
泣いているばかりだったため、兄弟で手分けして家事を行いました。
たまに母親が思い出したように自分が家事をしていないことに気が付くと、
そのことで自分を責めだす始末でした。
そんな状況なので、自分としては辛い表情を出せませんでした。
辛い表情を出すとそのせいでまた母親が、
つらいことをさせているということで自分を責めだすと思ったからです。
ただし、感情を抑えきれなくなる時があるので、
その時は風呂に入っている時か、寝るときに泣いていました。
そのようなストレスがあると、他のこともうまくいかなくなり、ミスが多くなり、
また、何の事情も知らない人はそのミスを責めるので、
大きなストレスがあると雪だるま式にストレスが大きくなりがちです。
ただ、そんな中でも「道は開ける」を読むことでかなりストレスが和らぎました。
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