工場実習 改善提案を出すにはどうすればいいのか?3か月で20件出す方法

新入社員

工場実習では、改善提案というのがどこの製造業でもあるかと思います。

改善提案とは、

工場内で1分でもいいので時間短縮の仕組みや、

ミスを減らすような仕組みを作ったりする活動の事です。

 

提案とあるのですが、やっていないことを書いても評価されず、

実際は改善したことを書くのが普通です。

できなさそうな案だけ言っても仕方ないということです。

 

大きな改善をしたい場合は、

班長に相談・説明をして承諾をもらったら改善を実行し、

効果が出たら改善提案を書くという流れになります。

 

改善によって報酬が出て、

改善の大きさによっては数千円もらえることもあります。

 

普通は1件、数百円です。しょうもないやつだと0円で参考として扱われます。

 

だいたい新入社員は3か月の工場実習の間に1件書くように言われます。

 

この時、始めに思うのが

えー、働き始めてすぐにそんなことできるわけないじゃん!

と思うかもしれませんが、ある手法を用いれば割と簡単に改善提案が思いつきます。

 

それは

ストップウォッチを使うことです。

ストップウォッチは測定道具だから何の改善になるの?

と思うかもしれません。

 

しかし、ストップウォッチは作業時間を測ることができ、

時間測定は改善を行う上で最も重要になります。

時間を測定することで、改善前後の証拠を示せます。

 

そもそも改善をした、ということを示すのは

”~時間短縮した”ということを示す以外、困難です。

 

例えば、とある工場作業の指示された方法は平均15分かかっていたとします。

しかし、自分の中で別の方法があったとして、

それを実践して平均14分にできたのであれば立派な改善です。

それが1日に10回繰り返す作業であれば、10分の改善をしたことになります。

 

班長に言って、その改善した作業方法で問題ないようであれば、

その方法を作業容量書に書いてもらえば、実績となり、改善提案が書けます。

 

ミスしやすい作業を減らす場合も有効です。

ミスをした時にかかる時間を計測すれば、ミスを減らす改善も簡単に示せるようになります。

 

ミスをすると2分のロス、そのミスを1日3回から1回に減らすような改善をしたら、

それも1日4分の改善となります。 

 

今まで、箱を水平において物を一つ一つとっておりそれが5分だったとします。

何か箱の下に小さい箱を置くなり、箱の中に板を敷いて、

箱を傾けて取りやすくして作業時間が4分になったら、それも立派な改善です。

 

ここまで書いた改善のポイントは、作業時間がはっきりわかるという点です。

しかし、これらを時間表示せずに

・通常の作業方法から新しい作業方法に改善した

・わかりやすい表示を出してミスを減らした

・水平になっていた箱を傾けて取りやすくした

だけ書いて改善提案書を提出すると、改善提案書の採点者は

『勝手に規格の作業方法を変えて作業している』

『わかりやすい表示ってなんだ?これで本当にミスが減ったのか?そのミスって、どんだけのロスなんだ?』

『箱傾けたからなんなの?

取りやすくなっても、どれくらい時間削減したかわからないし、簡単に思いつく内容だから参考程度として参考(0円)改善案として扱おう』

となります。

 

具体的な改善を示すには、その改善に貢献した時間を書く必要があります。

そのためにも、ストップウォッチが必要なのです。

 

ストップウォッチは100円ショップで買えますし、

無かったらキッチンタイマーでも問題ないです。

改善方法について、またもう一記事書いていこうと思います。

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