大学院での研究について、シリーズとして書いていきます。
まずは、東大の大学院の良さについて。
大きく3つ良い点があります。
①その後の人生が楽
東大の大学院に入ると最高学歴が東大になるので
大学院を卒業した後にいろいろとメリットがあります。
そりゃあ、入るのが難しいから当たり前だろ、
と思われるかもしれませんが、
大学から入学するのに比べて
大学院から入学するのは圧倒的に楽です。
旧帝大に入学できる学力の持ち主なら
問題なく東大の大学院に入学できます。
大学院はそこまで入試が難しくないからです。
(もちろん、きちんと入試対策はしないと落ちます。ただし、勉強期間も2か月あれば受かります。)
話を戻すと東大の大学院卒業後は
その後の人生が楽
特に就職活動が楽
というメリットがあります。
就活では
東京大学という名前のおかげで入社はしやすくなります。
業界No.1の、毎年のように東大生が入るような会社は
きちんとチェックして落としに来ますが、
毎年東大生が入るか入らないかのレベルであれば
積極的に採用されます。
人事も東大生の採用実績が欲しいからです。
ただし、入社後、
東大生が入ってきたという目で見られることには
耐えないといけないですが。
また、人から信頼してもらいやすく、楽です。
②研究が思う存分出来る
東大は国から割り振られた大学の予算がかなり多いです。
極端な例ですが
数千万円もする装置が一人一台使えるような研究室も
中にはあります。
私立大学や地方の国立大学だと
数千万円もする機械はいくつかの研究室で共用という形をとることが多いですが、
東大の場合は1研究室で所有します。
設備の制限が少ない分、
研究のスピードが大きく変わることは容易にわかると思います。
また、研究室でお金があるため、
学会に参加しやすいです。
学会とは、研究内容を報告する場で
学会で報告する行為自体成果の1種です。
また、学会会場も運が良ければ北海道や福岡など、観光も兼ねれます。
(会社でも出張の際、寄り道することはあると思います。それよりもだいぶ緩いバージョンです)
研究に対する予算が多いので思う存分研究でき、
そしてその成果報告もしやすい環境のため
研究生活は大変楽しめます。
ただし、東大の研究室の多くは長い伝統があるので
研究に対してはかなり真面目に取り組みます。
毎日12時間研究するような場所も多々あり、
研究が好きなら入ったら楽しいですが
東大院卒ネームバリュー欲しさに、よく調べもしないできつい研究室に行くと
地獄の2年間になります。
(研究室によりますが、研究が進まなかったら、
それは当学生の能力不足、
と捉えられる場合があります。気を付けてください。。。)
③頭がいい人と出会える
東大生もさることながら、
外部から入ってきた東大院生でも大変優秀な人がそこそこ来ます。
10人に1人は超優秀
100人に1人は天才級
がいる感触でした。
自分よりもはるかに上の人と会うことで、自分自身の能力不足を痛感できます。
東大での天才級な人は会社ではおそらくほぼ会うことが無いと思います。
大学の方が自由度が高く仕事が出来るからか、
優秀な人は会社勤めせずに大学で教授の道を選びます。
私の知っている人は
実験をするのが上手で、
多数言語をマスターして、
プログラミングで研究まとめが楽になるように工夫しています。
また、話の理解力が早く、
化学、物理、数学を大学レベルまできちんとわかっており、
一緒にいると自分の知識や理解力の無さを痛感します。
論理的に考えられます。
プレゼンするときのストーリーに論理破綻なく、聴いていて違和感が無いです。
論文の内容もきれいです。
そういう人と一緒に過ごせるのは大変幸せなことだと思います。
そういう天才な人が今の私が行っている仕事をし始めても、
簡単には追い越せないレベルにするにはどうすればいいか
度々考えます。
私には、常にそういった焦りみたいなのがあり、
それが自分の継続的な努力に繋がっていると思います。
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