本を1000冊読んだら専門家

学ぶ方法

 

本1000冊を読むとなると、読書をしない人からは、さも人間でないように思われます。

しかし、1000冊読んだ、という方は

twitterで探せばちょこちょこいると思います。

 

しかし、ただ単に1000冊読んだだけでは、

あまり身に付くことが少ないです。

 

ここでは、読んだ本の知識を習得して、説明できるレベルになることを前提にした

読書の方法を書いていきます。

 

これが出来ると

・数十ページくらいの資料であればなんとも感じない

・わからない分野があっても土日の間に習得して講師として説明している

レベルになります。

 

順番としては

①読書を読む習慣付け

②読書をしやすくなる環境作り

③内容を理解する読書方法

④たくさん読むための読書方法

です。

では、まずは第一歩から。

 

①読書を読む習慣付け

まずは習慣付けからです。

当たり前ですが、いきなり大量の本を読むのは極めて難しいということです。

 

読書が趣味であった私も、年間読書量として

高校生の時は50冊

大学生1年生の時は100冊

大学2年生以降は100~200冊

社会人1年目で300冊

でした。

 

年を経るごとに

1:読書の習慣がついてきて

2:自由に本を買えるお金があって

3:スキルとして読むスピードや読み方がわかり

4:過去の知識の蓄積のおかげで理解するスピードが向上して

読書量が増えた次第です。

 

まず大事なのは読書の習慣をつけることです。

 

習慣をつける方法として有効なのは、目標を立てることです。

目標と言っても大掛かりな目標でなく、小さな目標でいいです。

例えば、読書を習慣にしたければ1日最低1ページ読むようにするとかです。

はじめはそこまで頑張らない方がいいです。

 

目標を1日20ページにすると挫折しがちです。

数日間20ページ以上読んでいても

ある日の夜、寝る前に1ページも読んでいないことに気づいた場合、

うわ、今から20ページ読むのは時間かかるなあ、明日にしよ!

となり、次の日40ページも読めずに挫折が始まります。

 

これが起きると心当たりがあると思いますが読まなくなってしまいます。

しかし、目標を1ページ以上読むとすれば夜寝る前に気づいても1ページは読めます。

大体の場合は、もう1ページくらい読んでみようとなり、さらに本を読むようになります。

この本を読んでいる習慣ができると、

ある時勢いで100ページくらい読める日ができて、

“自分は1日に100ページ読めるようになるのかあ”

と自信が少しずつできてきます。

 

もしも読む本が決まっていなければ、

読書の習慣をつけるために、

習慣を作る方法の本をよんでみるのをおすすめします。

 

②読書をしやすくなる環境作り

これは読書に限らず、目的の行動をさまたげることは徹底的に削減します。

 

もちろん、これを削減すると人生がつまらなくなる、という箇所は

削減する必要はないですが、

無くすとまずいというのはただの思い込みだった

ということもあるので、

まずは削減、必要なら復活という形をお勧めします。

 

下に手軽に時間削減するすべを書いてあるのでご参考ください 

 

③内容を理解する読書方法

本を読んでも、いまいち内容を理解できなかった。

それだとそもそも本を1000冊読んでも意味ないですね。

理解できなかったというのを防ぐために大きく2つの読書の仕方があります。

 

1)テーマ決め読書法

本を買う時って、

本屋でちょっと気になる本があったから買ってみた、

新幹線の暇つぶしとして買ってみた

とかかもしれません。

 

だけど、今ではその時に読んだ本の内容ってほとんど覚えていないと思います。

理由としてはその分野の本をそのタイミングでしか読んでいないからです。

 

専門性を深めたい時に役立つのがテーマ決め読書です。

テーマ決め読書とは、

その名の通り、テーマを決めて読むことです。

まず、テーマを1つ決めます。

そのテーマは興味や読む必然性がないと挫折してしまうので、

特に興味あるテーマや学校で仕事で必要などのテーマがよいです。

 

そしてテーマを決めたら、そのテーマに関わる本をひたすら読む。

期間ははじめは1か月、慣れたら3か月がよいでしょう。

 

そのテーマに関わる知識が薄い状態では初めの1冊はかなり時間がかかると思います。

しかし、2冊目に入ると内容に知ったものがけっこう出てきて

1冊目の半分以下の時間で読めると思います。

さらに、3、4冊目はさらに早くなります。

 

人間は8割知っている状態で2割の知らない状態が最も楽しいと感じるので、

3、4冊目は楽しくなると感じるはずです。

 

ここで重要になってくるのが、1冊目を読み通すことです。

それが最もつらく、最も時間がかかるからです。

よって、1冊目は初心者向けの本にするべきです。

いきなり、分厚くかったり、難しかったりする本から始めると挫折しかねないからです。

 

なぜテーマ決めが理解を深める読書方法と関わるかというと、

テーマ決めしたほうが結果的に読む本の数が多くなり、

かつ身につく量も増えるからです。

 

ハリーポッターの小説で例えると、一巻読んで1年空いた状態で二巻を読むと、

この登場人物ってだれだっけ

なんでこういう状態になっているんだっけ

とわからないところが出て、

読むスピードは落ち、内容は頭に入らないですね。

 

しかし、1巻と2巻を連続して読めば、

それほど忘れたりしていないため、早く読めるようになります。

 

2)目次勉強法

 教材のような本を効率よく内容を吸収する方法を書いていきます。

 

1冊の本の内容を深く理解できれば、

そのほかの本は補助として補う程度で、

結果的には読む冊数が増えます。

 

テーマ決め読書の1冊目は目次勉強法を用いるとよいでしょう。

 

本を読む場合、1番悪いのは1冊の本を適当に読んで、

どんどん他の本に手を出すことです。

勉強法で、数学とかの特定の分野で、

同じ内容のテキストを1冊を何回も取り組んだほうが、

5冊を1回ずつ解くよりも効果的というのが常識です。

勉強法は詳しくは下記ご参考ください

読書の場合、

1冊の本を基盤として深く読めば、

他の本の内容はだいたいは似かよっており、

あとは補足のような読み方ができるようになります。

1冊をいかに吸収して読めるかがポイントになります。

 

そこで効果的な読み方が目次勉強法です。

(海外ではsq4rと言われています。)

 

目次勉強法は効果的な本の読み方で、

本を読む前に目次1つに対して疑問を1つ投げます。

 

たいていの本は目次で2~5ページ使っていると思います。

その目次の項目1つ1つに対してあらかじめ疑問を書いていきます。

本をテキストとして扱う場合はばんばんペンで汚していくのがよいので、

テキストに文字を書くのを恐れないようにしましょう。

どうせ売っても数十円くらいにしかならないので。

 

たいていの本は50~100項目くらいの目次があるので

その目次に対して1個ずつ、つまり50~100個の疑問を書きます。

そして、本を読んで、その疑問の回答を書いて読んでいきます。

 

例えば、今手元にある 例題で学ぶはじめての半導体の1章では

1-1 半導体とは

1-1-1 抵抗率の大きさ 

1-1-2 抵抗率の温度依存性

1-1-3 不純物の影響

1-2  結晶とは

であれば、それぞれの項目の近くに

1-1 半導体とは  半導体の定義は?

1-1-1 抵抗率の大きさ  半導体の抵抗率ってどれくらい?そもそも抵抗率の単位は?

1-1-2 抵抗率の温度依存性 何か特徴があるのか?

1-1-3 不純物の影響 不純物の濃度はどれくらいが一般的?

1-2  結晶とは 何種類あるの?

と疑問を書いていきます。

 

そして、本を読みながらその疑問の答えがあったらその箇所に線を引きます。

疑問の答えはA4の紙1枚使用して、回答を書いていきます。

こうすることでその本の目次部分を問題集化できます。

 

例えば、本を読み終わった後で内容を復習する場合、

目次欄を見ると、目次とそれに関する疑問が書いてあります。

その疑問をみて、答えられればOKですし、

わからなかったら、その項目のページをみればよいです。

 

この方法で、週1のペースで2か月復習すれば

ほとんどすべての目次の項目を覚えられます。

 

本を読んでいる間はぎりぎり覚えているが、1か月したらさっぱり忘れているということが多いです。

ふつうに読んでいたらすぐに忘れます。

効果的な勉強の間隔は1週間なので、読んだ本を土日で復習していけばよいです。

 

この方法のメリットは

・それほど手間にはならない

・自分で作った疑問なので効果的に覚えられる

・復習がしやすい

です。

 

専門書を頑張って読み終わったのに

全然覚えていないという自己嫌悪に陥りがちです。

しかし、ふつうに何も工夫しておらず読むとそうなります。

苦労して読んだのに忘れるというのは絶対に避けましょう。

 

本を読むことが嫌いになったり自己嫌悪になってしまいます。

自己嫌悪になっている暇があれば、効果的な読書法を学んでいきましょう。

 

この読書法に出会う前は、専門書の内容を習得するのにかなり苦労していました。

自分の頭が悪いのでは?と思うこともしばしばありました。

しかし、この方法のおかげで過去と比べると5倍以上のペースで

専門分野を習得できています。

 

今、大学時代学んだこととは全く関係ない分野で仕事していても活躍できているのも、

この読書術があったからこそです。

 

④たくさん読むための読書方法

続いてたくさん読む方法を紹介します。

audiobookによる読書法(ツール)

kindleによる読書法(ツール)

速読(方法)

があります。 

 

いずれも1000冊読むには必要な読書法です。

1)audiobookによる読書法

audiobookというのは、

スマホなどで本の内容すべてを音声で提供しているサービスです。

メリットとしては、通勤などの移動中に聞けたり、お風呂の中で聞けたりすることです。

えっ、それだけ?と思われるかもしれませんが、

これだけでもかなりの量になります。

 

私の場合は7日で1冊のペースで本を聞けています。

そのため、年間にすると50冊くらいになります。

 

また、audiobookの良いところは、

読書ではあまり集中して読んでいなかった部分を音声として聞けるので、

本の内容をまんべんなく知れます。

 

読書の場合は、意外と自分の興味や知っている知識に偏って読んでいるため、

よくわからないところはスルーしてしまうことがあります。

audiobookだと、自分は知りたい情報しか見ていなかった現象を体感できます。

 

また、通常の読書だと複数回読むのは退屈極まりないことがありますが

audiobookだと何回も手軽に聴けるので繰り返しにとっても良いです。

7つの習慣という本は極めて素晴らしい本ですが、

何回も読むのは苦で、定期的に読むということを実践できている人は少ないでしょう。

 

定期的に読む価値が十分ある本だと認識していてもなかなかできないと思います

しかし、audiobookだと繰り返し聴けるため、単純に読書の手法としておすすめです。

 

audiobookは特徴として以下3点です。

a)値段が本の値段と変わらないところ

b)購入から音声をすぐにダウンロードして聞ける

c)4倍速まであること

などの特徴があります。

 

特に4倍速はありがたいです。

 

デメリットとしては、意外と容量が多いのでスマホのメモリを使うことくらいですな。

本1冊で200MBくらいあった気がします。

以下、audiobookのリンクです。

忙しいあなたも、耳は意外とヒマしてる – audiobook.jp

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また、聞くのに最適なイヤホンとしてJAYBIRDのイヤホンがあります。

通常のコード型イヤホンだと、

イヤホンとスマホの間のコードのせいで、音が聞き取れにくくなったり、

体が動かしにくくなったり、

強く引っ張られて耳が痛くなったりした経験はだれでもあると思います。

 

しかし、JAYBIRDのイヤホンはBluetooth接続のためコードレスでの使用になれます。

イヤホン間は繋がっており、途中に操作する箇所があります。

 

イヤホンの操作する箇所にて、手軽に再生や停止できるので

移動中で人に会っても、すぐに音声を止めたり、逆に音声をすぐに再開できます。

 

スマホとのコードはなく、防水性でもあるので、

軽い雨の日のランニングや風呂場での使用もできます。

 

ちなみに風呂場で使用する際は、スマホをジップロックの中にいれるといいです。

 

2)kindleによる読書法

本を読むときにこんなシチュエーションが無いでしょうか?

 

・バス待ちしていて本を読もうと思ったけど、

 若干雨が降っていて、本が濡れてしまうから読むのをやめた。

・バスの中で本を読もうと思ったけど、バス内が暗くて本が読めない。

・風呂30分入っているけど、特に何もせずにだらーとしている。

・飛行機や新幹線で本を持っていくけど、荷物になるから本を持ち込めない。 

 

こんな時は、kindle端末を使うとよいです。

kindleは耐防水性なので、雨が降っても風呂場であっても使えます。

 

kindelで明るさ調節ができるので、

多少暗い中でも読書することができます。

明るいこともあって、読書よりも寝にくいという効果もあります。

これも地味に大きいです。

また、kindleを持てば、その中に何百冊の本データを収納できるため、

長い移動時間であっても退屈せずにすみます。

 

kindleの使い方はシンプルです。

① kindleを購入する。通信機能はwifiだけで十分です。

② kindleでkindle本をダウンロードする。

③ kindleで本を読む。

 

本屋で売っている本はほぼkindle本として存在しますし、

その場で購入して読めるので読みたい本がすぐに読めます。

海外の本だと取り寄せに時間がかかったり

料金が高かったりしますが、

kindleだとそういうのがないのが大きな利点ですね。

 

また、月1000円ちょっとで、本が読み放題というサービスもあり、

私も活用しています。

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この読み放題サービスで、何かテーマを決めて読書するときに、

それに関連する本を読み放題の範囲でダウンロードしまくり、

読書するというスタイルで挑んでいます。

よくまとめられたWebサイト的な感じでkindle本を読んでいます。

 

デメリットは、

やっぱり普通の本の方が読みやすい

テキストやじっくり読みたい本など書き込んでいく本の場合に不向き

読み放題の本にそれほど質の高い本が多くない

などですね。

 

ただ、月に平均5000円以上本を買っている人には

kindleを購入してkindle本を読んだほうが目的を安く達成できると思います。

 

3)速読(方法)

 本を毎年1000冊読むには速読が必須になります。

というか、速読をしないとほぼ1000冊以上本を読むのはほぼ不可能になります。

 

ここでいう速読というのは、

本を1pあたり1~3秒程度見て、

自分の知らない知識があるかみて、

知らないところがあればじっくり読んでみるという読み方です。

 

ちまたに溢れている、1冊5分で読む速読!や1冊1分で読む速読!という速読法は、

その本が自分に合うか合わないか、

知っていることしか書いていないか知らない知識があるのかを見るのには使えます。

 

しかし、その速読法で新しい知識を効率的には得られないです。 

いやいや、1冊1分で本をぱらぱらめくって、

その内容を要約できる人を見たことがあるよ!

という人がいるかもしれません。

それは間違っていません。

 

私は、仕事術、健康、歯の磨き方、筋トレ、睡眠、化学・・・

といった数々の分野の本を数十冊以上読んできました。

そのため、その分野での読んだことがない本では、

ぱらぱらめくってその本の内容を要約することができます。

 

つまり、その分野に元から詳しければ、速読で内容を理解でき要約できるのです。

 

例えば、小学校1年生の算数の教科書をざっと見れば、

数分程度ではじめは足し算、次は引き算が書いてあってと要約できると思います。

ただ、それだけです。

 

いやいや、速読術の本は全く新しい、

未知の分野の本でも内容を理解できるって書いてあるよ!

という人がいるかもしれません。

それはまやかしで、実際にそのような速読はできないということが

科学研究でわかっています。

文献 https://journals.sagepub.com/stoken/rbtfl/0GSjhNaccRKTY/full

 

この文献だけでなく他でも同じように

速読で新しい情報を理解するのは困難

というテスト結果が出ています。

 

実際にハリーポッターの最新刊を速読王に読ませて

内容を理解できているかテストした結果も内容分かっていなかったという結論でした。 

 

まず、私が知らせたかったのは、

速読法は全く新しい分野の本に関して役に立たず、

ある程度知っている分野において役立つことです。

難解な専門書であれば、内容を習得するのに誰であっても数か月はかかります。

それを数分の速読で理解するのは不可能です。

 

また、先の内容がわかっていない小説も不向きですね。

というわけで、速読法というのはある程度知っている分野において、

さらに詳しい知識が載っているかの確認、簡単な復習として使う方法なのです。

 

逆にある程度知っている分野なのに、

1字1句をはじめから読んでいたら、効率は非常に悪いです。

世の知識人で、

年間数千冊本を読んでいる、

万の本を読んでいる、

というのはこの速読法によって冊数を稼いでいます。

(彼らは読んだ冊数を増やしたり自慢したりするために

 速読法で読んでいるわけではないのですが。。。)

 

実際に私が毎年読んでいる300冊の本のうち200冊くらいは速読です。

その200冊の本としては

書店で買った本は少なり、

図書館で借りた本やkindleの読み放題の本が多いです。

 

そのパラパラ読んだ本の中で、

これは良い本だと思った本は目次勉強法を実践したり、

一部知らない情報があったら補完するというような使い方です。

じっくり読む必要があるのか審査としての読書法です。

 

さいごに

おさらいになりますが

①読書を読む習慣付け

②読書を阻む要因の削減、読書をしやすくなる環境の設立

③内容を理解する読書方法

④たくさん読むための読書方法

に書かれたことを実践し続ければ1000冊の読書は可能です。 

 

本を1000冊読んだ経験があればどのような資料地獄でも

圧倒的なスピードで大量の情報を処理できます。

是非頑張って習得してみてください。

 

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