理系になった時に、進学は理学部か工学部に分かれると思います。
その時、どちらがよいのか問題があります。
答えを言うと、
良いが何を指しているかによって変わる、
自分の求めることによって変わる
という回答になってしまいます。
ただ、多くの人にとっては工学部がよいと考えています。
やっていることがすぐに役に立つことなので、やっていることの意義が見出しやすいからです。
それゆえ、就職も強いです。
大学4年生になって研究室に入り、
理系だと大学院に行くことが普通になります。
つまり、大学4年生の1年間と大学院の2年間の計3年間は研究室に入って研究します。
大学と大学院で研究室変更できるのですが、
多くの場合は同じ研究室に3年間所属します。
当たり前ですが、そのほうがより深く理解できますし、成果も出やすいからです。
3年間研究をしていくときに、いろいろと役に立つ研究のほうが良いと思えることが出てきます。
最も大きい理由は、成果が分かることです。
私は理学部にいたのですが、
新しい現象を発見した時に、それって何に役に立つの?と聞かれたときに答えに窮します。
昔、ファラデーという偉人が電気を発見しそれを広めたとき、
聴き手から
電気は何の役に立つのか?
と訊かれました。
当時、電気を何に活用するのか、だれも分かっていなかったので、
誰も答えられない質問です。
ファラデーは
生まれたばかりの赤ん坊が何か役に立つのか?
と上手く反論したそうですが、
新発見したことがすぐに何に役立つかなんて分からないことの方が多いです。
一方、工学部の場合は研究の多くが今の技術的な課題の解決や技術レベルの向上なので
何が成果が分かります。
~の性能が~%良くなったと言えます。
実験をして良い値をはじき出したらそれが成果とすぐにわかります。
理学部の場合は、予想と違う結果出たらなぜかを考えて、
過去の分野を調べて本当に新発見なのか判断する必要が出てきます。
結果が出てから新発見したと分かることすら時間を要します。
工学部の方が即物的な面があるのでモチベーションは高めでいることができるような気がします。
ただ、純粋に興味のある化学や物理という学問のことをもっと知りたい
自然を探求したい、理論的なことを知りたい
という気持ちがある場合は理学部をお勧めします。
実は日本は工学部よりも理学部の方が研究資金は多めなので、
理学部での研究は充実しています。
理学部と工学部の教員の研究費
補足
大学院に行く場合、ある程度行くべき大学のレベルというのがあります。
すでに添付した上記リンクを見ると、国立大学の方が私立大学よりも資金大きいです。
調べればわかりますが、
国立大学の資金の多くは東大や京大や東工大や東北大学に割り当てられているので
結局は理学部・工学部うんぬんよりもまずは偏差値の高い大学に入った方が良いです。
大学院の場合は、大学よりも外部から入試が簡単で入学しやすいこともあるので、
私大や地方の国立大学の方は東大、京大、東工大の大学院に行くことをお勧めします。
東大では数千万円する機械を研究室が複数占有して使っています。
そのため1設備1人で使えることもあり、そのおかげで研究はばんばん進みます。
一方、私立大学ではその設備を5人で使うため、
使う時間割を作って設備を決められた時間内だけ使用していました。
どちらが研究が進むのか、考えてみると結果は明白でしょう。
大学が私大なら、大学と大学院に3年いるよりも
編入してでも東大や京大や東工大の大学院に2年いた方が良いでしょう。
では、どうやって大学院に編入するのか、については今後書いていこうと思います。
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