研究室に入ったらまず行うことを書きます。
まずは、先輩の学士・修士論文を読むことです。
理由は3つあります。
①何を知っておくべきが把握するため
学士・修士論文には測定原理や測定手法、結果の記載があります。
研究室に入った時、測定原理等はさっぱりだと思うので
それを見て勉強すればわかりやすいと思います。
また、測定手法や結果に関しても分からないことがあった時に
質問しやすいと思います。
例えば、教科書などに書いてある結果のグラフの見方が分からない状況で人に質問する際、
相手にその本の内容を読んで解説してもらう、という手間があります。
一方、研究室に残っている人で、
その人の学士・修士論文の結果に関する質問は、
相手は思い出す手間があるだけで回答出来るのがほとんどです。
なぜなら、過去に内容を理解した本人が書いた書き物だからです。
また、その本人が実施した内容なので
ある程度きちんと説明できるはずという説明責任もあるので
丁寧に説明・回答してくれると思います。
本やネットに書いてある内容の不明点を訊くと
分からないから他の人に訊いて、という対応になりやすいですが、
本人の学士や修士論文だとたらい回しは生じないです。
②誰に何を訊けば良いのかわかる
研究室が所有する装置について、すべて把握しているのは
博士課程の人や助教、教授と、経験数が長い人に限ると思います。
ただ、そういう人達は忙しいので、基礎的なことは訊きづらいです。
一方、学士や修士論文で記載されてた装置については
その執筆者に装置の原理を訊いて良いことがわかります。
③最終的なアウトプットのレベルの把握のため
最終的なゴールとなる、学士・修士論文を見ることで
どの程度のレベルで良いのかが分かります。
おそらく、
学士は30~50ページ、
修士は50~100ページ、と
いう程度の量が多いと思います。
また、学会や投稿論文の実績なども書いてあるので
平均的な実績やトップレベルの実績がどれくらいかも知ることが出来ます。
自分の目指すべきゴールの目安がわかれば
逆算して何をすればよいのかわかってくるので
あまり不安にならずに研究生活を過ごすことが出来るでしょう。
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